巨匠の絵画を診て、さまざまな思いを巡らせる

国立西洋美術館が世界遺産に認定されたことはとても嬉しいことです。
私も以前、西洋美術館でダリの絵画展を見に行ったことがあります。

シュールレアリズムの絵はそれまであまり観る機会がなかったんですが、かなり幻想的な世界にすっかり圧倒されてしまいました。
記念に何枚かポストカードを購入しました。

シュールレアリズムは不思議な世界です。
絵画を観ていると、夢の中にいるような気になってきます。

私の見る夢は現実的な内容が多いので、夢よりもかなり幻想的な世界のような気がします。
想像の世界は無限で、イメージするものをリアルに絵として表現できるのは、本当に素晴らしいことです。

私は以前、抽象画を描いていたことがありましたが、自分の思い描く状態をそのまま絵に表わすのはとても難しく感じました。
それは自分の画力が足りないことも大きな原因だったと思います。

巨匠といわれる画家の絵画には、想像をはるかに超える大きなものを感じます。
それは何年経っても色あせることなく、肉筆画を見るたびに、画家の魂がそこにあり、それがよみがえってくるような気がします。

先日、ある巨匠の東京の絵画展に行きました。
最初から圧倒されてしまいました。

年代ごとに展示されていましたが、初期の作品と晩年の作品はかなりの違いが見られました。
その時の画家の心情が色濃く表わされていたような気がします。

最初の頃はディテールにこだわっていても、老年になってくると視力も衰え、色彩や感覚だけで描くようになっていくのだと思いました。

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