実家にいると思い出す冬のあれこれ

今日はクリスマスイブです。
しかしクリぼっちなので暇しています。
三連休なので実家に帰りました。
実家に帰ってもツリーなどは飾られておらずなんともいえない昭和な家です。
全体的に茶色で統一されている古風な我が家です。

実家に帰ったので、なんとなく昔のことを思い出していました。
私は小3までサンタクロースの存在を信じていましたが、学校からの帰り道、Uさんという医者の娘である少し意地の悪い同級生の一言により、あっさりサンタの正体を知ってしまいました。
しかし当時私の弟はまだ幼児だったので、親からは弟には絶対にバラさないようにと口止めされ、弟の前ではサンタがいるかのようにふるまっていました。

そんな弟はなかなかやんちゃでひょうきんものでした。
2歳くらいになった時、ミニカーで遊ぶことにハマりました。
言葉が遅く、ただ笑いながら無邪気にどこでもミニカーを走らせる彼。
それは祖父の家に行っても同じことでした。
祖父は我が親戚のビッグボスで威厳があり誰からも一目置かれている存在でした。
孫の私やいとこたちは迂闊に近寄れないような雰囲気を放っていました。
そんな祖父には頭髪がありませんでした。

そう、禿。
サザエさんに出てくる波平さんのようなヘアスタイルです。
怖いもの知らずの弟は、そんな祖父の頭でミニカーを走らせ始めました。
ツルツルした頭がミニカーの道路にもってこいだと思ったのでしょう。
大胆な行動です。
見ていた大人たちは唖然。祖父は憮然。
母が必死に抑えて、弟は愚行を止めました。
しかし大人たちは心の中では面白がっていたようで語り草になっていました。
伝説的逸話を残した弟はいまでは全く覚えていない様子です。

そんな事をうすぼんやりと考えながら私は実家の風呂を掃除しました。
大掃除の手伝いといってはなんですが、日頃滅多にしない親孝行のつもりです。いつも使用しているバスマジックリンのスプレーの中に洗浄液が入っていなかったので、詰め替え用の封を切り、本体に流し込むところからのスタートです。
この詰め替え用パッケージの封を切るのはなかなか苛立つ作業です。
手が濡れていると滑って圧倒的に切りにくいのです。
今回も封は上手く千切れずに、少し斜めに切れた状態で液をスプレー本体に流し込むハメになりました。

さて、すっかり準備を整えてから浴槽を洗おうとすると、ブラシの持ち手が汚れていることに気がつきました。
なんだか触るのが嫌になります。
しかし、触らなければ洗えないので無理矢理持ちます。
持ち手は少し黒ずんでカビっぽくなっていました。
風呂場はカビが生えやすくなって困りますね。湿気が多いものですからね。
バスマジックリンをまんべんなく浴槽にスプレーし、ゴシゴシこすり始めると汚れが落ちていきます。
毛やら垢やらがこびりついた浴槽もすっかり元の色を取り戻します。
この時の爽快感が病み付きになり私は風呂場掃除がそこそこ好きです。
泡にお湯をかけてすっかり綺麗にしたあとは蓋をしっかり締めてお湯を張ります。
お湯の温度は41度です。

お湯を入れている間、飼い猫がにゃあにゃあと騒ぐので早めの夕飯をあげることにしました。
カルカンの総合栄養食です。
しかし猫は何が気に入らないのか、匂いを嗅いだだけでフイと向こうに行ってしまいました。
まったく気まぐれなやつです。
しかしあと数分で彼は戻ってくることでしょう。
お腹がすいているのには違いないのです。

風呂場を掃除したため、私は少し濡れてしまいました。
靴下も湿って足の指がベタついた感じになり気持ちが悪いです。
腕まくりをしたパジャマの袖も少ししっとりしています。
湿った足の指からはだんたん冷えが始まり、早くお風呂に入りたいという気持ちでいっぱいになります。

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