カルチャーショックだった出来事

友人の家に遊びに行った時、小さな驚きが色々ありました。
家に上がると早速麦茶を出してくれたのですが、何か味に違和感を覚えて「これ、麦茶だよね?」と確認しました。
すると「うん、麦茶だよ。甘いでしょ?お砂糖入れてるから。」と言われて固まってしまいました。
「麦茶に砂糖を入れる」という習慣がある事をその時初めて知ったので、普通の麦茶を想定していた私の舌はビックリしてしまいました。

その日、おやつにチョコフレークを出してきた友人は、袋をあけてテーブルに乗せると「あ、スプーンを持ってくるの忘れてた!」と言いました。
「チョコフレークにスプーン・・?」と疑問に思っていると、無造作にスプーンを2本、チョコフレークの袋に刺しました。
「ええと、このお菓子って、スプーンで食べるの?」と聞いてみたところ「え?うちは昔からそうだけど・・違うの?」と言われ、自分が今まで間違っていたのかもしれないと思い自信がなくなってきました。

チョコフレークは、ポテトチップスと同じように手でつまんで食べるものとばかり思っていましたが、友人の家のルールは違っていました。
とりあえず「郷に入っては郷に従え」という事で、スプーンをごそっと袋に突っ込み、山盛りにして口に運ぶというスタイルでいただきました。
同じ袋から2人でスプーンを出し入れする食べ方に疑問が残りつつ、なるべくスプーンが口に触れないように衛生面など気を遣っていましたが・・。

それでも何だかやっぱりこの食べ方に違和感があったので、勇気を出してもう一度聞いてみる事にしました。
「もしかして、コーンフレークとかチョコクリスピーと勘違いしてるって事はないよね?」すると友人から意外な答えが返ってきました。
「うん。それは牛乳をかけるし別の食べ物だからね。でもチョコフレークをスプーンで食べれば手が汚れないでしょ?ポテチも手が汚れるからお箸で食べてるよ。」
なるほど。
友人がお菓子を食べる際に一番こだわっているのは「いかに手を汚さずに食べるか」という事なんだ、と納得しました。
それ以来、私も何となくポテトチップスなどの油っこいものを食べるときには、お箸で食べるようになってしまいました。

その友人の家で、もう一つだけショックなことがあって、それは「トイレの後に手を洗っていないこと」でした。
私はトイレを借りた後に、洗面所へ寄って手を洗っていましたが、友人がトイレに入った後は、そのまま部屋に来ていたのが気になって聞いたところ「手は汚れていないから洗わなくても平気だよ。汚れているのはペーパーだけだから。」と言っていたので、もうわけが分からなくなってきました。
人それぞれの「マイルール」は理解しがたいものだと感じました。

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