低アミロース米 ミルキークイーン

ミルキークイーンはブランド米です。
ミルキークイーンの特徴は「低アミロース」です。
一般にアミロース含有量が少ないほど粘りが強く、冷めてもおいしく食べることが出来ます。
低アミロースのお米の代表はもち米になります。
したがってミルキークイーンはもち米に近いお米であると言えます。
一方、高アミロースのお米はカレーライスなどでこのまれるパラパラとしたお米の種類です。

もともとミルキークイーンは日本を代表するお米であるコシヒカリをベースに改良されたものです。
農水省の「スーパーライス計画」の号令のもと、1985年に食味が良く粘りの強い米の開発を目的として農業研究センターの稲育種法研究室で研究がはじまり、品種改良を重ねることによりミルキークイーンを開発しました。
もともとコシヒカリは低アミロースのお米の代表でした。
この特性をさらに改良したものがミルキークイーンです。
比較的温暖な環境でも育つため、現在では南東北地方以南で幅広く栽培されています。

日本人のお米に対する好みは、炊き上げたときに光沢があって、そこにほのかなお米の香りがたちのぼる、噛みしめると甘みを、旨みがあって口全体に心地よい食感を感じるもの、と一般に表現されています。
ミルキークイーンはこの日本人の嗜好を満たすとともに、「低アミロース」という性質をいかし、おにぎり、お弁当、炊き込みご飯など日本人の食生活に寄り添ったすぐれた特徴を兼ね備えています。
またチルド米や米菓にもあっています。
一方、お寿司やお粥、チャーハンやカレーには不向きとされています。

ミルキークイーンは栽培が難しい品種と言われており、いずれの産地でもそれぞれの気候風土に合わせて手間ひまをかけて大切に育てられている希少なお米です。
このため価格帯としてはミルキークイーンは高級米として位置づけられるでしょう。
しかし、もちもちとした食べ心地をこのまれる方には非常に愛され、人気の高いお米になっています。

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